激増書庫

将棋と本についてのメモ

棋譜検討001

先手四間飛車穴熊

前置き

 2011年の王位戦の第七局を題材にします。ブログに不慣れなので、図面はあとで加えていきます。下の案内を見ながら。

help.hatenablog.com

 

 

 棋譜リンク

棋譜でーたべーす:

http://kifdatabase.no-ip.org/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display2&kid=73940

棋譜中継のリンクはこちら。棋譜コメントは吟記者。

第52期王位戦七番勝負第7局:広瀬章人王位 対 羽生善治二冠|王位戦中継サイト

 

▲4九金型

 まず序盤の駒組み。先手は金を一段目に残しておくほうが手が広いので、本譜のタイミングでの仕掛けは自然です。また、▲3八金左と指してしまうと5九に利かなくなる点が少し気になります。

やはり金を寄せた。ここで広瀬の手が広いと見られている。先ほど紹介した▲広瀬-△渡辺竜王は▲3八金左△7四歩▲6五歩と進行した。
△3二金寄までの同一局面は16局。先手が5勝・後手が11勝。過去のデータでは後手を後押しする数字が残っている。ここで▲3八金左が8局、▲3六歩が5局、▲9六歩が2局、▲9八香が1局。

[棋譜中継の 36手目のコメント]

 

 私が分岐点と考えるのは▲8五桂の局面。四筋での攻めを優先すべきでしょうか。ただし、局面がさっぱりしているので、代案を出すには選択肢を深く読んで比較しなければなりません。

 

中盤の形成:居飛車よし

 55手目では、すでに先手の手作りが難しそう。先手の広瀬王位(当時)は、馬を引き付けて粘る手を選びました。

 しかし、後手の羽生二冠(当時)は4筋からの直線的な決戦を指向し、局面は一気に終盤になりました。相穴熊にしては中盤が短い対局になりました。

 

終盤:後手の攻めvs.先手の受け

 84手目、後手はゆっくり途切れないよう剥がすのみ、と方針がわかりやすい状態です。116手で後手の勝ち。

 本譜は居飛車ワンサイドゲームに見えますが、展開上、後手の攻めが通るか否かなので、先手に悪手が多いというわけではないのでしょう。