疑問
知り合いとの質問コーナー
(Q) 棋力はアマチュア三段くらいです(関西会館にて)。しかし将棋倶楽部24だとレートが上がらず級位のままです。週に6回ほど対局するペースで2年かけても、遅々としたままです。
(A) 実力があらわれやすいように(まぐれの勝敗の響きを減らすために)集中した対局の頻度を増やしてみましょう。ただ、有段者が「ネットでは級位者」というのはちらほら聞きます。地区・道場ごとにも異なります。
既存の記事
帰宅してから、このへんをググったらいくつか記事を発見。 すでに問題視されていたらしい。
将棋倶楽部24のレーティング(from 緑石のデータ保管庫)
どれも面白い指摘でした。とくに、「ず」さんのサイトは問題点が整理されていておススメ。
用語
あ、経済のデフレーション(持続的に物価が下落する現象)を、(アナロジーだとしても)この問題に使うのがぴったりなのかはよくわかりません。どっちもそれぞれに複雑そうなんで。
インフレとは逆に、物価が下落する状況がデフレで、その要因は需給関係の悪化(不況)であることが多い。また物価下落と景気後退(リセッション=需要減退)が相互に繰り返される状態をデフレ・スパイラルという。すなわち、物価が下落しているにもかかわらず、消費や投資などの需要が回復せず、物価下落→売上減少・所得減少→需要減少→物価下落の悪循環に陥った状況をいう。日本では1997年後半から、物価の低下傾向を伴う不況が本格化、デフレ傾向が強まり、さらに98年にはデフレ・スパイラル危機の懸念にさらされた。〔……〕(本庄真 大和総研監査役 / 2008年)
なお「そもそもレーティングとは」も、この件について考えるには前提知識として必要です。受験生にとっての偏差値くらい重要。
「そういうもの」?
さらに、ここ重要。
将棋倶楽部24はデフレを放置したために、棋力表示が町道場や大会の段級位から乖離してしまいました。今では道場初段クラスが初級者タブにいるほど悪化しています。(24には強い人が集まるからそうなったのではありません)
(引用元:将棋倶楽部24:レーティングデフレの原因について考える | ず’s 将棋)
私が将棋を始めた2012年には、有段者の友人たちから「にーよんは段位認定が厳しいよ」とだけ告げられた。当時は「そんなもんか」と流していたが、今考えると24だけ大幅にずれていることの必然性は薄い。